2007年03月31日
海の見える駅舎を訪ねる《プロローグ》=根府川駅=

東京と神戸とを結ぶ日本の大動脈である東海道線。
東京駅を離れて約2時間、華やかな温泉街の熱海駅の少し手前に、根府川(ねぶかわ)駅はある。
線路は相模湾に沿うように敷かれ、駅舎は一段高いがけの上にある。
駅舎から一望できる海の姿は絶景だ。
駅舎正面入口から改札を眺めてみる。
改札の向こうには、青い海が見える。
風の強い日で、列車はたびたび運転見合わせになった。
海に沿ったこの駅は確かに風が強い。
そのせいか、それともこの季節のせいか、海の色はちょっとぼやけている。
真夏の真っ青な海が見えるとき、もう一度来ようと思う。
(2007年3月29日・東海道線根府川駅にて撮影)
2006年03月25日
みかん電車を追いかけろ《追憶》 =愛すべきみかん電車へ=
愛すべきみかん電車へ、メモリアルページを作成した。
心の中にあるだけでなく、記録としてもしっかり残しておけるように・・・と言っても、へなちょこカメラマンがここ2年間ほどで撮り溜めたへなちょこ写真だけれど。
いつかそのうち、新型車両にも慣れて行くと思う。だけれどきっと、いつまでもあのまるくてかわいい元気なお顔を忘れない。

《追憶・愛しのみかん電車へ》
心の中にあるだけでなく、記録としてもしっかり残しておけるように・・・と言っても、へなちょこカメラマンがここ2年間ほどで撮り溜めたへなちょこ写真だけれど。
いつかそのうち、新型車両にも慣れて行くと思う。だけれどきっと、いつまでもあのまるくてかわいい元気なお顔を忘れない。

《追憶・愛しのみかん電車へ》
2006年03月17日
みかん電車を追いかけろ《最終回》 =さようなら、113系=

東京口のみかん電車、今日で本当にお別れだ。
平日だし、と諦めていたけれど、なんとか時間のやりくりをして、最後のお別れに出かけた。
一度は東京駅まで行ったけれど、なんとなく居場所がなくて、馴染み深い川崎駅に帰ってきた。
ホーム横浜よりで、待つこと少々、下りみかん電車、小田原行きがやってきた。

ホームに停車したみかん電車を、先端の柵にへばりつくようにして、まるくてかわいいお顔を撮る。
お顔の真ん中に、「ありがとう、113系」のヘッドマーク。
最後に残った4編成に、それぞれにデザインされたヘッドマークが着く。
常日頃、みかん電車を見守ってきた、国府津車両センターの方々のデザインだそうだ。

ホームにしゃがみこんで、その横顔も撮ってみる。
まるいヘッドライトの目と、テールランプの赤いほっぺ、ライトの上には一文字のりりしい眉毛も・・・。

いつもどおりの停車時間をホームで過ごし、やがて出発、みかん電車ははるかかなたへ。
1963年に登場して、40年余り、湘南電車の顔として活躍してきたその歴史に、今日、幕をおろす。
列車は、40年の歳月を経て、旅客車両から通勤車両へと大きく変化した。
ボックスシートで駅弁を広げるお客を乗せた列車たちは、今、その役目を終え、新型車両にバトンタッチする。
国府津車両センターに戻ったまるいお顔のみかん電車たちは、今、何を思っているだろう。
長い間、お疲れ様。私たちにたくさんの夢をありがとう。
(2006年3月17日・JR川崎駅にて・下り小田原行き)
2006年03月11日
みかん電車を追いかけろ《その15》 =小高いところから・・・後姿=

列車は本線をまっすぐに進み、次の横浜駅を目指す。
列車は一気に駆け抜け、その後姿に余韻を残す。
後姿はなんだか物悲しい。けれど、同時に、希望も見える。
(2006年3月11日・撮影)
2006年03月11日
みかん電車を追いかけろ《その14》 =小高いところから狙ってみる=

もう一度、走る姿を撮りたくて、あちこち歩いてみる。
JR川崎駅を出て、横浜方面に少し歩く。
線路沿いの小さな公園の先に、マンションに続く通路が見える。
線路よりも少し高くなっていて、見下ろす形がよいかもしれない。
しばらく待っていると、川崎駅を出た下りみかん電車がやってきた。
先頭にはヘッドマークがついているのが遠目に見える。
(2006年3月11日・撮影)
2006年03月04日
みかん電車を追いかけろ《その13》 =豊橋行き・熱海駅にて=

島田行きが出て行った後入ってきたのは、折り返しの豊橋行き。
熱海から豊橋まで約3時間の長旅だ。
熱海から西は編成がぐっと短くなる。
これだとコンパクトデジカメでもなんとか収まる。
湘南電車の15両は、へっぽこカメラマンの手に余るけれど、あの長い編成はそれはそれは美しい。
みかん電車、身近で撮影できるのはこれが最後かも知れない。
(2006年2月25日・撮影)
2006年03月04日
みかん電車を追いかけろ《その12》 =島田行き・熱海駅にて=

JR東日本からは姿を消すみかん電車だが、東海道線でもJR東海の管区ではまだしばらく元気に働いてくれるそうだ。
そうはいってもJR東海でも、313系列車への置き換えが進んでいる。
今のうちにできるだけ残しておこう。
西からやってきた列車は熱海駅で折り返して、島田を目指す。
(2006年2月25日・撮影)
2006年03月04日
みかん電車を追いかけろ《その11》 =熱海駅から帰路につく・クハ111=

一旦熱海駅の改札を出て、駅前をぶらぶらした後、ホームに戻ってきたら、上りホームにみかん電車が停車していた。
さっき乗ってきた電車が準備を整え、入線してきたようだ。
行きはサロに乗ったので、帰りはクハにしようと、先頭車両に駆け寄った。

先頭から乗り込み、車内を眺める。
お客さんはほとんどなく、がらがらだ。
この色、形のボックスシートも、これで見納めかも知れない。

ボックスシートに座って、車窓から景色を眺める。
内と外の区切りに見えるみかん色が目に暖かい。

上り普通列車は、快速アクティーを先に通すため、国府津駅にしばらく停車。
先頭車両は逆光でくらいため、ホームを歩いて一番後ろまで行く。
停車時間は約8分。なのに15両編成の頭からしっぽまで歩くと、ぎりぎりだ。
(2006年2月25日・撮影)
2006年02月26日
みかん電車を追いかけろ《その10》 =念願のグリーン車・サロ110=

みかん電車引退まで、秒読みに入った。
どうしても、みかん色のグリーン車に乗りたかった。
幸い今日は天気がよさそうなので、思い切って「東京→熱海」のグリーン券を買った。
とりあえず東京駅に出て、みかん電車を待った。
何本か見送って、やってきた快速アクティー熱海行きに乗る。
車両の整備担当の方だろうか、出発前のみかん電車を見守る後姿が暖かい。

乗るのはもちろん、みかん色のサロ110。

グリーン車のマークのついたドアから乗り込んだ。

車内を見渡してみるとこんな感じ。
赤いモケットシートは「バッタンシート」と呼ばれる簡易リクライニングで悪評高いが、二等車としての風格は備えている。

ひとつのシートにひとつの窓。
窓際には小さなテーブルがついている。

前のシートのポケットには、「モバイルSuica」のパンフレットが入っている。
Suicaのペンギンさんにとっても、みかん色のグリーン車はお荷物だ。

東京から約1時間40分。
本を読んだり車窓から景色を眺めたりしているうちに、あっという間にみかん電車は終点の熱海駅に着いてしまった。
列車は次の発車に備えて、一旦回送されてゆく。
(2006年2月25日・撮影)

切符としてのグリーン券も、いずれ姿を消す運命かも。
記念にここに載せておこう。
(2006年3月4日・追記)