みかん電車に乗って

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大磯駅ホーム東京側。
同じように列車が来るのを待っている人がいる。
（私はしょぼいコンパクトデジカメだか、こちらは三脚上の銀塩の一眼レフ）
なかなかみかん電車に会えない寂しさも手伝って、思わず「湘南色を狙っているのですか？」と聞いてみる。
答えは「ノー」。
今日、狙っているのはこれ・・・

お互いにお目当ての列車を待ちながら、しばし鉄道談義に花を咲かせる。
湘南色、日々本数を減らしているという。
少しずつ、新型車輌に置き換えて、今では１日１０往復そこそこではないか、と。
確かに今日も、待てども待てどもピカリと光るステンレス製。

私も真似して撮ってみる。
国鉄色の貨物列車。このぼろぼろのコンテナがまたいいのだそうな。

（２００６年１月２８日・撮影）

  

大磯駅を選んだのは、田舎チックゆえに線路沿線での撮影がしやすいかな、と思ったから。
しかし、線路はしっかりと高い壁に囲まれていて、なかなか列車は姿を見せない。
仕方なく駅に戻る。

ホーム東京側、ここなら順光だし、いいかも・・・。
しかし、ここでも何本か列車を見送ることになる。
２１１系とＥ２３１系が何本か行き交い、やっと待ちに待ったみかん電車がやってきた。

上り東京行き。
後追いの後ろ姿だけれど、丸みを帯びたお顔がかわいいのは同じだ。

（２００６年１月２８日・撮影）

  

昨日見定めたポイントはいまいちだったので、少し南下してみようかと思う。

横浜から戸塚、大船、藤沢、辻堂、茅ヶ崎、平塚と乗って、大磯駅で降りる。

平塚を過ぎると田舎チックな雰囲気になり、木造の駅舎が周辺ののどかさにマッチしている。

（２００６年１月２８日・撮影）

  

前日の鎌倉出張で、撮影ポイントを抑えておいた・・・つもりだった。

横浜駅を出てすぐに、右側に相鉄線のホームが見える。
横浜の次、平沼橋駅のホームは、横浜側にさえぎるものがなにもない。
あそこはいいかも、そう思ったのだが。

何本か上下線を見送ったあと、やっと熱海方面からの上りみかん電車がやってきた。
となりにはバトンタッチするＥ２３１系（横須賀線の湘南新宿ラインだが）。

太陽は順光だが、周りのビルで影ができて、ちょっと暗い。

（２００６年１月２８日・撮影）

  

湘南電車の編成は長い。
１５両編成の場合、１１両編成と４両編成が連結している。
お互いにちょっぴり照れながら、向かい合っている感じが私は結構好きだ。

連結部分の空間越しに、近代的な長野新幹線の車輌が見える。

（２００６年１月１５日・撮影）
  

京浜東北線のホーム、６番線から、東海道線のホーム、７番線に移動する。
７番線に停車中の列車は熱海行き。車内清掃など、準備を済ませ、出発の時を待っている。

しばらくすると反対側８番線にもみかん電車がやってきて、折り返し伊東行きとなる。

伊東へ向けて出発の準備を整えるみかん電車と、隣のホーム、９番線に今入ってきて回送される特急踊り子号とが仲良く並んでいる。

（２００６年１月１５日・撮影）

  

もう少し早く出発するべきだった、そう思いながら一度は帰路についた。
しかし、なんだかやっぱりあきらめきれず、東京駅まで足を延ばすことにした。

東京駅６番線、京浜東北線ホームより、７番線に停車中のみかん電車を撮る。

  

場所を隣の京浜東北線のホームに移す。

東海道線のホームから聞こえるアナウンスに耳を澄ます。
２番線に入る東京行きは３つドアだと告げている。
はるかかなたにぼんやりと見えるのは、確かにみかん電車だ。

しかし、カメラを構えたとき気付いた。正午過ぎ、太陽は高く、逆光だ。
明るいはずのみかん色もちょっと渋め、だけれどそれはそれでいいのかも。

  

まもなく引退するみかん電車を追っかけようと思う。

ＪＲ川崎駅、東海道線のホーム横浜方面側に立つ。
横浜方面からやってくる京浜東北線を試しに撮ってみる。

うん、結構いい感じかも知れない。