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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2005年11月06日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その11》=長野原草津口駅・ホームにて=

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吾妻線の終着駅ではないけれど、草津温泉への玄関口であるこの駅は、その風格を備えているように思う。

川原湯温泉駅から乗ってきた列車は、先頭車輌をテールランプに変えて、折り返しの準備を整えている。

ローカル線にしてはたくさんの乗客を降ろし、それぞれに改札に向かったあと、ホームは静まり返る。

ついさっき、間違えて乗ってしまったお客さんと、乗務を終えた車掌さんがそこで話していた。
少人数の団体さんに囲まれた車掌さんは、「間違いと気付いたのに降りなかったの?それじゃぁどうにもならないでしょう。気付いたらすぐに降りなきゃぁ」と言い、お客さんは「そうだよねぇ」と笑っている。
その後、どんなふうに話がついたのかは知らないけれど、なんだかその会話にのんびりとした温かさを感じた。

列車から降りてきた若いカップルは、彼氏が先頭車両にカメラ付き携帯を向けた。何枚か撮って「よっしゃ!」とはしゃぐ彼氏を、彼女は静かに「ほら、じゃまやで」とたしなめた。
カメラを持ったまま、二人のほほえましい姿に何気なく見入っていた私を気遣っての一言だった。

何かを求めて乗り鉄の旅に出る私、求めていることは旅先でのこんなちょっとした出会いなのかも知れない。

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Posted by じゅの at 14:47Comments(2)電車旅/JR吾妻線

2005年11月06日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その10》=長野原草津口駅=

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川原湯温泉駅から下り列車に乗って、お隣の「長野原草津口」駅で降りる。

吾妻線にはこの先 群馬大津(ぐんまおおつ) → 羽根尾(はねお) → 袋倉(ふくろぐら) → 万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち) → 大前(おおまえ) と進むが、その先まで行く列車の本数はガクンと減る。
吾妻線を走る特急草津は、万座・鹿沢口が終点なので、そこまでは半減くらいだが、大前となると、吾妻線の終着駅でありながら、1日に4往復くらいしかない。

川原湯温泉駅から乗った列車の終着駅だったのと、あんまり先まで行っちゃって、帰ってこられなくなっては困るから、というのとで、その先5駅を残して、吾妻線の旅は終わることにする。

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Posted by じゅの at 14:24Comments(2)電車旅/JR吾妻線

2005年11月06日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その9》=みかん電車すれ違い(川原湯温泉駅にて)=

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川原湯温泉駅に到着したのは午後1時過ぎ。
それから約1時間ほど、温泉街を歩いた。雨が心配な空模様だったけれど、晴れ間も見え、うっすらと汗もかいた。もう少し行けば、「不動の滝」も見られるらしい、行ってみようか、とも思ったけれど、次の列車に乗るために、駅に戻ることにした。

当初の目的地だった長野原草津口駅を目指すため、下り列車を待った。

まず、上り列車が反対側のホームに入り、しばらくして下り列車がやってきた。
まるみを帯びた115系のみかん電車は、二つ並ぶとなんともかわいらしい。

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Posted by じゅの at 13:57Comments(2)電車旅/JR吾妻線

2005年11月06日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その8》=鄙びた温泉街・川原湯温泉=

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駅前の大通りを、長野原草津口方面にしばらく行くと、川原湯温泉へのゲートが見えてくる。
そこを左に折れ、坂道を登って行くと、川の流れる音が聞こえてくる。吾妻線とほぼ平行して流れる吾妻川の支流、大沢川だ。
川に架かる橋をわたり、しばらくゆくと、その坂道沿いに、温泉街が現れる。

温泉街、と言っても、華やかな観光地の雰囲気はなく、長逗留しつつ疲れを癒す、湯治場を思わせる。

写真は、温泉街の一番先、共同浴場の「王湯」だ。
入浴料、大人300円。
乗り鉄はここで終わりにして、ゆっくり温泉に浸かっちゃおうかとも思ったけれど、用意もしてないし、お風呂から上がって帰ることを考え、今回はやめとこか、ということになった。

鄙びた感じの温泉街だが、歴史は古く、今からおよそ800年前、源頼朝によって発見されたと伝えられている。
歴史ある温泉街もまた、近い将来、湖底に沈むのだ。

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Posted by じゅの at 11:31Comments(0)電車旅/JR吾妻線

2005年11月03日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その7》=水没する駅・川原湯温泉駅=

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この列車の終着駅、長野原草津口(ながのはらくさつぐち)のひとつ手前、川原湯温泉駅。

1946(昭和21)年に開業されたこの駅は、湯治場の雰囲気を色濃く残す「川原湯温泉」への玄関口だ。
周辺の山なみと、木々の緑の間に、木造の駅舎がしっとりと馴染む。

しかし、当地には「八ツ場ダム」建設の計画があり、1967年着工以来、今も工事が進められている。
ダムが完成したとき、吾妻線の岩島〜長野原草津口と共に、趣のあるこの駅舎も、湖底に消えることになる。

実は当初、川原湯温泉駅で下車する予定はなかった。
一緒に行った夫が、川原湯温泉なら駅から歩いていかれそうだから、というので、降りてみることにした。
そんなわけで、ダム建設のお話しも、ましてや水没してしまうことも、駅を降りてからわかったことだったのだ。

まもなく姿を消す歴史ある駅舎の姿を、しっかりと目に焼き付けておきたい。

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    上りホームの待合室         跨線橋から下り方面を見る      上りホームから見た駅舎

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Posted by じゅの at 11:03Comments(3)電車旅/JR吾妻線

2005年11月03日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その6》=吾妻線・115系=

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渋川から吾妻線に乗って、金島(かなしま) → 祖母島(うばしま) → 小野上(おのがみ) → 小野上温泉(おのがみおんせん) → 市城(いちしろ) → 中之条(なかのじょう) → 群馬原町(ぐんまはらまち) → 郷原(ごうはら) → 矢倉(やぐら) → 岩島(いわしま) と乗って、川原湯温泉(かわらゆおんせん)駅に着いた。

渋川から乗ったのは、念願のみかん色の115系列車。
高崎駅で見て、あれはきっと上越線、と思ったみかん色は、ここ吾妻線を走っていた。

雨は大丈夫だろうか、と見上げた空は、意外と青く晴れていた。

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Posted by じゅの at 09:46Comments(0)電車旅/JR吾妻線

2005年11月03日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その5》=天日干し(吾妻線の車窓から)=

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渋川駅から吾妻線に乗る。
渋川を出ると、車窓の風景は里山の風景になる。
たんぼはもう稲刈りを済ませ、稲は竿の上で天日干しされている。
太陽の光を十分に吸って、お米たちは最後の仕込みにかかる。

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Posted by じゅの at 09:28Comments(0)電車旅/JR吾妻線

2005年10月30日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その4》=渋川駅(上越線)=

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高崎駅から上越線に乗って、高崎問屋町 → 井野 → 新前橋 → 群馬総社 → 八木原 と進み、上越線と吾妻線との分岐駅の渋川駅で降りる。

吾妻線が着くまでまだ40分ほどあるので、いったん改札を出ることにする。

渋川駅は、群馬県の名高き温泉街の玄関口に位置しているようで、駅前のバスターミナルからは伊香保温泉などの温泉街へ向けてのバスが発着している。

建物は木造瓦葺。
観光地への玄関口らしく、とてもきれいに整備されている。
この写真を見ただけでは、田舎の寂しい駅のように見えるが、実際には広々とした広場の更に先にバスターミナルがある。

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Posted by じゅの at 14:15Comments(4)電車旅/JR吾妻線

2005年10月30日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その3》=上越線、水上行き=

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草津に行くなら、高崎駅から吾妻(あがつま)線だ。
だけれど、次の吾妻線までには1時間もの時間がある。
吾妻線は高崎駅を出ると、渋川まで上越線と一緒に走り、そこから分かれて行く。
そうか、それなら上越線で渋川まで行ってみようと思う。

上越線くらいの幹線なら、みかん電車だよね、絶対に、と思っていたが、ホームに待っていたのはこんな電車。
日光線と同じ107系列車だ。

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Posted by じゅの at 10:50Comments(2)電車旅/JR吾妻線

2005年10月29日

湯けむりの町、草津を訪ねて《その2》=思いがけずのボンネット(高崎駅にて)=

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大宮から高崎線に入り、横浜から約2時間半後の10時半過ぎ、終点の高崎駅に着いた。

次の電車に乗るまで、20分ほどの時間がある。
駅舎を出るほどの時間もないので、とりあえずホームに下りてみる。
階段を下りてホームに出ると、やたらと人が多い。しかも、みんなカメラを持っている。
なんだ、なんだ、と一緒になって伸び上がったりしながら大宮方面を見る。

やがて放送が入り、入線してきたのが、この列車、懐かしの特急白山号 (489系 クハ489−1) だ。

思いがけずのボンネット列車は、高崎から信越線に入って峠の釜飯の横川駅を目指す。

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Posted by じゅの at 22:26Comments(4)電車旅/JR吾妻線