2008年06月01日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く=上総牛久駅=

ファサードに掲げられた駅名板

駅舎全景

ホーム側から

ホーム側から見た木製ラッチ

駅長室のホーロー引きの看板

改札の上に掲げられた出口の看板

出口の裏側は入口

木製の庇に下がったアナログの時計

切符売り場の窓口

ホームに設置された駅名標
馬立駅の次、上総牛久(かずさうしく)駅。
1925(大正14)年3月7日開業。千葉県市原市
小湊鉄道の駅の中でも中心的な存在の駅。
駅前は整備され、少し歩くと大きな通りに出て、マクドナルドやファミレスなどもある。
乗降客もそれなりに多く、賑わっている。
しかし、そこにある駅舎は、こじんまりとした木造の兄弟駅舎だ。
中心の駅だけに、2面3線のホームを持ち、改札ラッチや切符売り場の窓口なども、面影を残しつつ少しずつ改修されているのがわかる。
駅員さんの常駐する有人駅で、行き交う列車は駅員さんによりタブレット交換を行う。
その瞬間を写真に収めようと思ったけれど、駅員さんの動きがあまりにも早く、うまく捉えることができない。
上総牛久止まりの列車も多く、ここから先の本数はがくんと減る。
そこここに改修の跡がありながら、昔ながらのホーロー引きの看板や、屋根からぶら下がった丸いアナログ時計など、ものを大切に使っている様がなんだか嬉しい。
(2008年4月29日・撮影)
2008年05月18日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く=馬立駅=

ファサードに掲げられた駅名板

駅舎正面

ホーム側から見た駅舎

木製の改札ラッチ

切符売り場のカウンター

改札の上に設置された時計

待合室に設置された掲示板

妻側から見た駅舎

ホームに設置された駅名標

ホームの後ろ側にいた猫さん
上総山田駅の次の次、馬立(うまたて)駅。
1925(大正14)年3月7日開業。千葉県市原市
小湊鐵道の中で一番新しい駅、光風台駅を乗り越して、次の馬立駅に到着。
赤い瓦の寄棟屋根はこれまでの駅舎と同じだが、庇の色は異なっている。それでもよく似た兄弟駅舎だ。
駅舎の前の小さな階段がちょっとしたアクセントになっていて、なにげなく置かれたフラワーポットにも愛を感じる。
木製ラッチ、切符売り場の窓口とカウンター、どれもこれまでの駅舎と同じで、まるみを帯びて温かい。
改札の上にはちょっとレトロチックな時計が掛かり、待合室には黒板の形をした駅長からの掲示板がある。
ホームの後ろ側の畑には、猫さんがちょこんと座り、こっちを見ている。
(2008年4月29日・撮影)
2008年05月17日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く=上総山田駅=

ファサードに掲げられた駅名板

駅舎正面

ホーム側から見た駅舎

木製の改札ラッチ

切符売り場と改札ラッチ

待合室の天井

妻側から見た駅舎

ホームに設置された駅名標

水田とキハ
海士有木駅の次の次、上総山田(かずさやまだ)駅。
1925(大正14)年3月7日、養老川駅として開業。1954(昭和29)年4月、上総山田駅と改称。千葉県市原市
ロッジ風の駅舎、上総三又駅を乗り越して、上総山田駅に到着。
駅舎は、赤い寄棟屋根の木造駅舎。
待合室の様子や駅舎の形、木製の改札ラッチなど、海土有木駅とよく似た兄弟駅舎だ。
海土有木駅と違うのは、完全な無人駅であるということ。
それゆえに入口付近の壁が傷んでいたり、駅事務所の中ががらんとしていたり、寂しい感じも受ける。
ホームから改札を出るとき、ラッチのところに水の入ったボールを発見。駅猫さんがいるのかな、と思う。
駅前の広場には、やけにつばめが飛び交っている。待合室の天井にさりげなく取り付けられたベニヤ板。どうやらそこに巣があるらしい。
駅を出て、その周辺を少し歩く。
水がはられてきらきら輝く水田に、やってきたキハが映る。
アングルやら光の加減やら、いまいちな写真ではあるけれど、記念にUP。
(2008年4月29日・撮影)
2008年05月11日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く=海土有木駅=

ファサードに掲げられた駅名板

駅舎正面

駅舎とホームとキハ

ホーム側から見た駅舎

切符売り場の窓口と改札ラッチ

窓口のカウンターに放置された硬券

妻側から見た駅舎

柱に取り付けられた灰皿

ホームに設置された駅名標

ホームからの風景
上総村上駅のお隣、海士有木(あまありき)駅。
1925(大正14)年3月7日開業。千葉県市原市
駅名の「海士」が現すとおり、かつては漁師の町だったとか。つまりはすぐそこまで海だったということ。
対向式2面2線の交換可能な駅の駅舎はホームから若干離れている。
赤い瓦の寄棟屋根を持つ小さな木造駅舎は、沿線の駅舎の代表的な形だ。
改札ラッチ、切符売り場の窓口、木枠の窓、下見板張りの壁、一枚板の駅名板など、どれも美しく温かい。
普段は委託の駅員さんがいて、硬券の切符も手に入るが、休日は駅員さんもお休み。
その旨書かれた看板のかかる窓口のカウンターには、誰かが置いていった硬券が一枚。
ラッキー、もらっちゃおうかなと思ったけれど、思いとどまって写真に収める。
柱に設置された吸殻入れは、これもなんとなく昭和の情景を思い出す。
ホーム後ろの田んぼでは田植えの真っ最中。
(2008年4月29日・撮影)
2008年05月11日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く=上総村上駅=

入口に掲げられた駅名板

駅舎正面

ホーム側から見た駅舎

木製の改札ラッチ

切符売り場の窓口

駅長室に掲げられた看板

トイレの壁に掲げられた看板

ホームに設置された駅名標

駅の周辺の様子
五井駅からキハに乗って一つ目、上総村上(かずさむらかみ)駅。
1927(昭和2)年2月25日開業。千葉県市原市
小湊鉄道の駅舎はどれも良く似た兄弟駅舎だが、この上総村上駅は外観が少し異なっている。
手前の片流れ屋根の部分が待合室、奥の半切妻屋根の部分が駅事務所になっているようだ。
しかし、形状は異なっていても、設備は同じだ。
木製の改札ラッチ、窓口の木製のカウンター、木製の駅名板など、どれも温かい。
駅長室やトイレを現す看板は、青いホーロー引きで、国鉄で使用されていたものと同じらしく、レトロな風情が漂う。
駅の周りは水田に囲まれている。田植えが済んだばかりの田んぼはきらきらと輝いていた。
(2008年4月29日・撮影)
2008年05月05日
上総の国へ素朴な兄弟駅舎を見に行く
新年早々の無謀な計画から四ヶ月が過ぎ、春爛漫のGWに突入した。
さて、今年はどこへ行く・・・と考えた結果、
房総半島を突っ切るように走る小さな気動車小湊鐵道に、上総の国の兄弟駅舎を見に行くことにする。
五井駅から房総半島の真中の上総中野駅まで、18個の駅のうち、厳選して7つの駅で途中下車する。
《その1》

《その2》

《その3》

《その4》

《その5》

《その6》

《その7》

1.上総村上(かずさむらかみ)駅
五井駅からキハに乗って最初の駅。
この駅舎だけは他の駅舎と違って、手前の片流れ屋根の部分が待合室、奥の半切妻屋根の部分が駅事務所だ。
駅は水田の真中にある形で、前も後ろもきらきら光る水田に田植えの真っ最中だった。
2.海士有木(あまありき)駅
前回の小湊訪問のとき、最後に立ち寄った駅。だけれどあの時はもう時間が遅かったのと、撮り鉄の旅だったのとで、駅舎自体はあまりよく見てなかった。
駅名の「海士」に見られるとおり、その昔、この地は漁師町だったとか。
平日ならば職員の方がおられて、硬券なんかが手に入るらしいけれど、残念ながら休日のため無人だった。
3.上総山田(かずさやまだ)駅
ロッジ風の上総三又を乗り越してその次の駅。
お隣の光風台の駅の間に養老川が流れる。そんなわけで昭和29年までは「養老川駅」だったそうな。
平素からの無人駅のせいか、壁面など少し傷んでいるが、駅舎の形状は海士有木駅とよく似ている兄弟駅舎のひとつだ。
改札のところにボールに入った水を発見。ひょっとしたら駅猫さんがいるのかも。
駅舎の待合室の天井のベニヤ板にはつばめの巣があるらしく、忙しく出入りをしていた。
4.馬立(うまだて)駅
小湊の中で一番新しい駅、光風台駅を乗り越して、その次の馬立駅に到着。
庇の屋根の色など、若干の違いはあるけれど、これも兄弟駅舎のひとつ。
入口前の小さな階段のところにさりげなくおかれたフラワーポットに愛を感じる。
駅舎と反対側のホームのまわりの畑に、ちょこんと座った猫さん発見。
5.上総牛久(かずさうしく)駅
馬立駅のお隣の上総牛久駅でまた途中下車。
小湊鐵道の中でも中心的な駅で、駅も周辺もにぎやかな感じ。
それでも駅舎は兄弟たちとよく似た形。
この駅を過ぎると列車の本数はがくんと減り、この先へ行くのは1日10本、1時間半から2時間に1本のペースかな。
6.上総鶴舞(かずさつるまい)駅
駅舎のない上総川間駅を乗り越して、そのお隣の上総鶴舞駅で下車。
関東の駅百選に選ばれている上総鶴舞駅は、ドラマのロケなどでも使われることが多い。
今は使われていない対向式のホームも残っていてとても雰囲気のいい駅舎であることは確か。しかし、実は大きな問題が・・・。
駅前の広場から路地を抜けて少し大きな通りに出ようとするとき、駅前のお宅の犬が吠える。
犬に吠えられるのが大の苦手の私にはここはちょっときつい。
出てゆく時に吠えられて恐怖に震え、でもその辺を歩いているうちにそんなことは忘れて、さわやかな気分で戻ってくるときまた吠えられ震え・・・。
そんなわけでもっともっと駅前を探索したかったのにできなかった残念な駅ってわけ。
7.高滝(たかたき)駅
駅舎のない上総久保駅を乗り越して、そのお隣の高滝駅に下車。
正面ファサードを出たとき、陽だまりの柱の根元とベンチの下で出迎えてくれたのは、猫さん。
猫さんはその辺をうろつき写真を撮る私の姿をときどき目で追いながらも、陽だまりからは動こうとはしない。
なにを思ったか気まぐれで足元に近づいてきても、興味がなくなればまたもとの場所へ戻ってしまう。
次の列車が来るまでの1時間半、猫さんがうずくまるベンチに腰掛けて、ぼんやりと猫さんを見ながら過ごす。
ここまでで時間切れ、あといくつかの駅を残し本日の上総の国の駅舎めぐりは終了。
少しずつ異なるところはあるけれど、よく似た形の兄弟駅舎。
木のベンチ、木のカウンター、木のラッチ、木枠の窓に板張りの壁。
どれもやわらかく、そして温かい。
(2008年4月29日・小湊鐵道の各駅にて撮影)
さて、今年はどこへ行く・・・と考えた結果、
房総半島を突っ切るように走る小さな気動車小湊鐵道に、上総の国の兄弟駅舎を見に行くことにする。
五井駅から房総半島の真中の上総中野駅まで、18個の駅のうち、厳選して7つの駅で途中下車する。
《その1》

《その2》

《その3》

《その4》

《その5》

《その6》

《その7》

1.上総村上(かずさむらかみ)駅
五井駅からキハに乗って最初の駅。
この駅舎だけは他の駅舎と違って、手前の片流れ屋根の部分が待合室、奥の半切妻屋根の部分が駅事務所だ。
駅は水田の真中にある形で、前も後ろもきらきら光る水田に田植えの真っ最中だった。
2.海士有木(あまありき)駅
前回の小湊訪問のとき、最後に立ち寄った駅。だけれどあの時はもう時間が遅かったのと、撮り鉄の旅だったのとで、駅舎自体はあまりよく見てなかった。
駅名の「海士」に見られるとおり、その昔、この地は漁師町だったとか。
平日ならば職員の方がおられて、硬券なんかが手に入るらしいけれど、残念ながら休日のため無人だった。
3.上総山田(かずさやまだ)駅
ロッジ風の上総三又を乗り越してその次の駅。
お隣の光風台の駅の間に養老川が流れる。そんなわけで昭和29年までは「養老川駅」だったそうな。
平素からの無人駅のせいか、壁面など少し傷んでいるが、駅舎の形状は海士有木駅とよく似ている兄弟駅舎のひとつだ。
改札のところにボールに入った水を発見。ひょっとしたら駅猫さんがいるのかも。
駅舎の待合室の天井のベニヤ板にはつばめの巣があるらしく、忙しく出入りをしていた。
4.馬立(うまだて)駅
小湊の中で一番新しい駅、光風台駅を乗り越して、その次の馬立駅に到着。
庇の屋根の色など、若干の違いはあるけれど、これも兄弟駅舎のひとつ。
入口前の小さな階段のところにさりげなくおかれたフラワーポットに愛を感じる。
駅舎と反対側のホームのまわりの畑に、ちょこんと座った猫さん発見。
5.上総牛久(かずさうしく)駅
馬立駅のお隣の上総牛久駅でまた途中下車。
小湊鐵道の中でも中心的な駅で、駅も周辺もにぎやかな感じ。
それでも駅舎は兄弟たちとよく似た形。
この駅を過ぎると列車の本数はがくんと減り、この先へ行くのは1日10本、1時間半から2時間に1本のペースかな。
6.上総鶴舞(かずさつるまい)駅
駅舎のない上総川間駅を乗り越して、そのお隣の上総鶴舞駅で下車。
関東の駅百選に選ばれている上総鶴舞駅は、ドラマのロケなどでも使われることが多い。
今は使われていない対向式のホームも残っていてとても雰囲気のいい駅舎であることは確か。しかし、実は大きな問題が・・・。
駅前の広場から路地を抜けて少し大きな通りに出ようとするとき、駅前のお宅の犬が吠える。
犬に吠えられるのが大の苦手の私にはここはちょっときつい。
出てゆく時に吠えられて恐怖に震え、でもその辺を歩いているうちにそんなことは忘れて、さわやかな気分で戻ってくるときまた吠えられ震え・・・。
そんなわけでもっともっと駅前を探索したかったのにできなかった残念な駅ってわけ。
7.高滝(たかたき)駅
駅舎のない上総久保駅を乗り越して、そのお隣の高滝駅に下車。
正面ファサードを出たとき、陽だまりの柱の根元とベンチの下で出迎えてくれたのは、猫さん。
猫さんはその辺をうろつき写真を撮る私の姿をときどき目で追いながらも、陽だまりからは動こうとはしない。
なにを思ったか気まぐれで足元に近づいてきても、興味がなくなればまたもとの場所へ戻ってしまう。
次の列車が来るまでの1時間半、猫さんがうずくまるベンチに腰掛けて、ぼんやりと猫さんを見ながら過ごす。
ここまでで時間切れ、あといくつかの駅を残し本日の上総の国の駅舎めぐりは終了。
少しずつ異なるところはあるけれど、よく似た形の兄弟駅舎。
木のベンチ、木のカウンター、木のラッチ、木枠の窓に板張りの壁。
どれもやわらかく、そして温かい。
(2008年4月29日・小湊鐵道の各駅にて撮影)
2005年04月25日
早春の小湊鉄道を行く《番外編》=湘南色の湘南電車=

海士有木駅から列車に乗って、五井駅に着いた。
五井駅からまた、来た路線を逆になぞって、自宅へ帰る。
品川駅で横須賀線を降り、東海道線に乗り換える。
行きも帰りも、乗ったのは湘南色の湘南電車。
2006年1月には姿を消してしまう湘南色。
休日は本数が増える気がするのはJRの計らいなのだろうか。
今のうち、その姿を心に留めておきたい。
2005年04月24日
早春の小湊鉄道を行く《その15》=なんだか暖かい=

列車が来るまでまだ2,30分時間がありそうだ。
改札を入って、ホームに上がってみる。
単線の鉄道がすれ違う駅のため、ホームは対向式になっている。
反対側の下りホームから、駅舎を眺めてみた。
日もかなり落ちて、駅舎には灯が入る。
誰もいない駅長室が、なぜか暖かい。
2005年04月24日
早春の小湊鉄道を行く《その14》=改札口=

西の空に夕焼けを見た頃、外気は急速に冷えてきた。
終点五井駅のひとつ手前、「上総村上(かずさむらかみ)駅」を残して、ここから列車に乗ることにする。
駅舎に入ると、そこは待合室になっていて、改札口、切符売り場、時刻表、路線図、料金表などがこじんまりと並んでいる。
左側は駅長室のようだが、休日だからなのか、いつもそうなのか、誰もいないようだ。
切符売り場のアーチ状の小さな窓口には、赤い小さな柵が取り付けられ、その奥に、今は切符を販売しない旨が書かれた札が下がっている。
2005年04月24日
早春の小湊鉄道を行く《その13》=海士有木駅=

夕日の中できらめくレールをみながら、もうしばらく歩く。
少し住宅街に入り、また線路沿いを歩き、そうこうしているうちに、次の駅、「海士有木(あまありき)駅」に着いた。
駅舎は二つ前の「上総山田駅」に良く似ている。