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2006年11月19日

青春18きっぷの旅《エピローグ》=青春18きっぷと下車印=



北陸本線は米原駅に着き、そこから東海道本線に乗り換えて、2日前に夜行列車ムーンライトながらを降り立った大垣駅に戻ってきた。
ここからまた、東京行きの夜行列車ムーンライトながらに乗る。

8月20日の深夜11時43分に東京を出て、8月24日の早朝4時42分に東京に戻る2泊5日の旅はまもなく終わろうとしている。

当初の計画は、3日目はのんびりと山陽本線、東海道線を乗り継いで、東京へ帰る予定だった。
しかし、ほんの2,3日前、思い立ってみどりの窓口に行ってみたら、東京行きのムーンライトながらの切符が取れてしまった。
そこで急遽計画を練り直して、3日目の播但線、舞鶴線、小浜線を入れたのだ。
餘部鉄橋を中心に、山陰、山陽地方を廻ろう、それが当初の計画だった。
つまり、北陸若狭湾は、いちかばちかのおまけだったのだ。
夕闇迫る車窓を眺め、はるかかなたの未知の地に一抹に不安を抱きつつ、終わってみればしっかりと心に残るおまけになった。

全部で路線にしたら9路線。駅にすれば186駅(数え間違いがなければ)。降りた駅が乗り換えのみを含めて25駅。乗車キロ数は・・・面倒くさいから計算しない。そして途中下車は・・・青春18きっぷの下車印のとおり(押されていない駅ももちろんあり)。
疲れた・・・けれど楽しかった。感想はそれ一言。

はじめての青春18きっぷの旅。もうこれで最後となるか、もう一度・・・となるか。
多分私は後者、もう一度のリピーター。

気がつけばもうあれから3ヶ月の月日が過ぎた。
日常の生活に戻った今、心はもうすでに次の18きっぷを描いている。

(2006年夏・青春18きっぷの旅・完)  

2006年11月19日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その8》=敦賀駅・北陸本線=



敦賀駅の駅前を少しぶらぶらしたあと、ホームに戻る。

敦賀駅から乗る列車は、北陸本線。
琵琶湖の東側を下って、東海道本線との接続駅、米原まで行く。

ホームに待っていたのは、北陸本線用の交流直流両用の475系電車だ。
白いボディーにブルーのラインを求めて水戸線に乗ったときの、あの列車によく似た色使いだが、ラインのデザインが若干異なるのと、ラインの色が少し明るめなのとで、なんとなく若々しい感じに見える。

北陸本線は交流で、東海道本線は直流のため、どこかでこれを切り替える必要がある。
東海道線に入る直前、虎姫(とらひめ)-長浜(ながはま)間で、一瞬電気が消えて車内が真っ暗になる。
これがデットセクションだ。
車内がすっかり暗くなったその一瞬、車窓からの夜景がとてもきれいだった。

当初の計画にはなく、ぎりぎりになって追加した、「おまけ」の北陸本線、思いがけずの楽しい路線だった。

(2006年8月23日・敦賀駅にて撮影)  

2006年11月18日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その7》=終点・敦賀駅=



列車は終点の敦賀(つるが)駅に到着した。

敦賀駅での待ち時間は50分ある。
改札を出て、駅前を少し歩いてみる。

福井県でも大きな町の中心駅である敦賀駅は、それににつかわしい立派な駅舎だ。

夕方の6時半を廻って、あたりはすっかり暗くなり、それにあわせてライトアップされた駅舎の駅名板や駅前の噴水が美しい。

さっきから不安げだった雲はいっそう厚くなり、空は深い群青色になった。
今にも泣き出しそうなこの空も、ここ、北陸の地では見慣れた風景なのかもしれない。

(2006年8月23日・北陸線敦賀駅にて撮影)  

2006年11月12日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その6》=車窓から・夕焼け=



東舞鶴から小浜線に乗って、1時間40分ほど。時刻は午後6時半。
太陽は更に西に傾き、あたりはだいぶ暮れなずんできた。

さっきから不安気だった雲もだんだんと厚くなり、今にも泣き出しそうな様子の中、厚い雲の裏側で、夕日が最後の力を振り絞っているようだ。

列車はまもなく終点の敦賀(つるが)駅に到着しようとしている。

(2006年8月23日・小浜線の車窓から撮影)  

2006年11月12日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その5》=車窓から・田園風景=



若狭湾(実はその内側の小浜湾)を左手に見ながら、列車は進むが、やがてその先の小浜駅辺りから線路は内陸に入って行く。

沿線にはまた田園風景が広がり始める。
時刻は午後5時半。西に傾きかけた太陽の光を受けて、頭をたれた稲穂はきらきらと輝いている。
たんぼの向こうの山々の、光と影が織り成す稜線が美しい。

ここはちょうどさっき見た海岸線の山々の裏側に当たるのだろうか。
青い空に浮かぶ雲は、先ほどよりも更に重くなっている。

(2006年8月23日・小浜線の車窓から撮影)  

2006年11月11日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その4》=車窓から・若狭湾=



東舞鶴駅を出て、30分ほど。
列車は若狭本郷駅を過ぎた。

列車は駅を出ても、なかなかスピードを上げない。
どうしたのだろう、と窓の外を見る。
それまで続いていた田園風景は、いきなり青い海に姿を変える。

列車は若狭本郷駅を過ぎると、若狭湾に添うようにしてしばらく走る。
海岸線が複雑に入り組むリアス式海岸を持つ若狭湾。
海の向こうにはもう陸地が見え、こんもりとした緑の山が見える。
夏の空はどこまでも青いが、白い雲は少々不安気だ。

どうしても見たかった若狭湾。
できれば進行方向左側。運良く座れたこの席に感謝だ。

(2006年8月23日・小浜線の車窓から撮影)  

2006年11月11日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その3》=小浜線乗換=



カフェオレ色の舞鶴線は、約1時間後に東舞鶴駅に到着した。

ここで降りて、お隣に待っている小浜線に乗り換える。

小浜線は、ステンレスにペパーミントグリーンの帯がきれいな電車だ。
小浜線の直流電化完成に合わせて営業運転を開始した、125系電車だ。

1両編成の電車の中は、セミクロスシート。
進行方向左側のボックスシートに席をとる。

(2006年8月23日・小浜線敦賀駅にて撮影)  

2006年11月05日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その2》=あ、みかん電車=



福知山駅からは、山陰本線と、尼崎へ出る福知山線が発着する。
山陰本線の113系列車越しに駅名票を見る。
関東地方で見慣れた湘南色や横須賀色とはずいぶんと違った印象だ。



福知山駅での待ち時間は約30分。
ホームの中をふらふらと歩くうちに、こんな電車に出会って思わずにっこり。
そう、私の愛すべきみかん電車だ。

しかし、なんだかちょっと違う。
京都駅で出会った「鉄仮面」であることは差し引いても、なにかが・・・。
しばらくじっくりと観察して、はたと気づく。
果実のみかん色とはっぱの緑色の間に、一本の白い線。

方向幕は「宮津」。丹後地方を巡る第三セクターの北近畿タンゴ鉄道の宮津行きだ。



午後3時49分、カフェオレ色の舞鶴線に乗って、まだ見ぬ北陸、若狭湾を目指す。

(2006年8月23日・山陰本線福知山駅にて撮影)  

2006年11月05日

青春18きっぷの旅《小浜線編・その1》=福知山駅にて=



さてさて、18きっぷの旅もいよいよ大詰めだ。
旅の最終章は、小浜(おばま)線。

山陰本線の和田山駅から福知山駅にやってきた。
小浜線に乗るためには、まず、福知山駅から綾部に戻り、舞鶴線に乗って、東舞鶴駅へ出なければならない。

上から2番目、15時49分発の各駅停車東舞鶴行き。うまい具合に舞鶴線の直通列車があった。

(2006年8月23日・山陰本線福知山駅にて撮影)  

2006年11月05日

青春18きっぷの旅《播但線編・その9》=給水塔と機関庫=



和田山駅には山陰本線と播但線が乗り入れ、島式2面4線を持つ。
ほとんどの特急列車が停車する、比較的大きな駅だ。
山陰本線に乗るために、山陰本線のホームへ降りる。
山陰本線のホームから、播但線のホームを見る。

茶色くなったバラスト、石を積み上げたがっしりとしたホーム、赤いキハ、青いプラスチックの丸いベンチ、なみなみの屋根、そして青い空に白い雲・・・。
ここでもまた、駅の風景は美しいと思ってしまう。



播但線のホームからくるっと振り返ってホームの外側に目をやると、そこにはこんな建物が建っていた。
レンガ造りにアーチ状の入口。なんとなくレトロなにおいのする建物。
隣の白い塔にはJRの文字が見えるし、何かしら鉄道に関する施設かな、と思い、何気にシャッターを切った。

自宅に帰ってから調べてみて驚いた。(いや、実は有名な話なのかも・・・)
旧和田山機関庫の跡なのだそうだ。
レンガ造りの建物が車両庫で、白い塔は給水塔なのだそうだ。
建築されたのは1912(明治45)年。
1991(平成3)年に廃止されてからは、倉庫として使われているらしい。

思いがけずの歴史的建造物に、いいもの見せてもらったなぁ、という感じ。
ほんの乗り継ぎ駅でしかなかった和田山駅だが、たくさんの思いがけずがあって、好きになった。