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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2007年01月27日

房総半島の駅舎を訪ねる《その12》=太海(ふとみ)駅=



江見駅のお隣、太海(ふとみ)駅。
千葉県鴨川市に位置する。
1924(大正13)年開業。
館山(当時は安房北条)駅からの延伸計画は、完成に近づいている。

駅舎を斜め右側から見てみる。
ここにも、江見駅とよく似た感じの古い木造駅舎がある。
黒い瓦葺の切り妻屋根、押し縁下見の妻部分と壁、壁と屋根の間のわずかな隙間に見せるハーフティンバー、そして、三角屋根のファサード。



正面から見る。小さな鬼瓦を乗せた三角屋根のファサードには、ホーロー引きの青い駅名板が掲げられている。
駅名板の上の銀色のライトは、夜の闇をやさしく照らしてくれるだろうか。
ファサードの前にのレンガ色の水飲み場は、今も健在なのだろうか、下のほうが濡れているようだ。



ホームは対向式の2面2線。
ホームと駅舎を跨線橋が結ぶ。
安房鴨川寄りの跨線橋の上から、館山方面を眺める。
左側、館山方面行きホームには駅舎、右側、安房鴨川方面行きホームには待合室が見える。
こんもりとした緑の中で、木造駅舎の妻部分の押し縁下見が美しい。



駅舎側から安房鴨川方面行きホームの待合室を見てみる。
屋根とベンチだけの九重、江見とは少し違って、建物になっているが、ここにもホーロー引きの駅名票が掲げられている。



簡易委託の太海駅にも、委託の駅員さんがおられる。
近くには海水浴場やフラワーセンターなどもあり、電車から降りてくる人々の問いかけに対して、丁寧に観光案内をされている。

次の列車まで時間をつぶす私に、少し歩くと海だよ、と声をかけてくださったので、それじゃぁ、と行ってみることにする。
人影もなく静かな海は、秋の色を移す。

内房線の終点駅、安房鴨川駅のひとつ手前のこの駅も、地元の人々の愛情を感じる、昔ながらの美しい駅舎だった。

(2006年9月9日・内房線太海駅にて撮影)

※現在は水色の屋根と白い壁に改装されているかも・・・2007年1月14日車窓から  

Posted by じゅの at 16:09Comments(0)電車旅/JR内房線

2007年01月21日

房総半島の駅舎を訪ねる《その11》=江見(えみ)駅=



九重 - 千倉(ちくら) - 千歳(ちとせ) - 南三原(みなみはら) - 和田浦(わだうら)
そしてそのお隣の、江見(えみ)駅。
千葉県鴨川市に位置する。
1922(大正11)年開業。
九重駅よりもさらに新しい駅だ。

駅舎を斜め右側から見てみる。
九重駅とよく似た感じの古い木造駅舎だ。



駅舎正面には、三角屋根のファサードがある。
屋根の下には木製のベンチが置かれていて、そこでは人々がおしゃべりに花を咲かせている。
どうやらこの江見駅が、町のコミュニティーの役目を持っているようだ。



ホームは九重駅と同じように、対向式2面2線を持つ。
九重駅とは違って、対向式のホームは、跨線橋によって結ばれている。
館山寄りにある跨線橋の上から、ホームを眺めてみる。
左側、安房鴨川方面行きホームには待合室が、右側、館山方面行きホームには駅舎が見える。
待合室がピンク、駅舎がペパーミントグリーンに塗られているのは、遊び心かなと思う。



駅舎側から反対側の待合室を見てみる。
屋根とベンチだけの待合室は、九重駅と同じようだ。
そして、やはり九重駅と同じように、背中にはホーロー引きの青い駅名票が掲げられている。



駅舎を改札側から見てみる。
この駅の改札ラッチは、木製だ。木製ラッチのまわりには木製のベンチが据えられている。

簡易委託のこの駅にも、委託の駅員さんがおられる。
あちこちにレンズを向けてカメラに収める私に、駅員さんが声をかけてくれる。
「いまどき珍しいでしょ?」と。
そして、「あの木製のラッチから、たくさんの兵隊さんが出征して行ったんです」としみじみとおっしゃった。



駅を出て5分ほど歩くと海が見える。
夏休みも終わって、海岸に人気はなく、静かな海だ。
太陽燦々の暑い日だったが、それでもどことなく秋の日が漂っている、海の姿だった。



ここでも、スカ色を記録することにする。
上り館山行きの、後姿だ。

(2006年9月9日・内房線江見駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 17:18Comments(0)電車旅/JR内房線

2007年01月03日

房総半島の駅舎を訪ねる《その10》=九重(ここのえ)駅=



内房線の中心駅、館山駅のお隣、九重(ここのえ)駅。
千葉県館山市に位置する。
1921(大正10)年開業。
徐々に半島の先に延伸して行った関係で、これまでの駅舎よりも若干歴史は浅い。
しかし、この駅はすごい。

駅舎を正面右側から見てみる。
赤い瓦葺の切り妻屋根に、正面から右側までをぐるりと囲む付庇、そして下見板張りの壁。



正面入口には、こんな駅名板が掲げられている。
近所の小学校の児童が卒業記念に製作したものだそうだ。



ホーム、安房鴨川方面寄りから館山方面を眺めてみる。
対向式2面2線の立派なホームは、とてもすっきりしている。



駅舎がある下り安房鴨川方面行きのホームから、反対側、館山方面行きのホームを見る。
屋根に長いベンチがあるだけの待合室がある。
屋根は葺き替えられ、ペンキは何度か塗り替えられているようだけれど、昔ながらの姿を見る。



そして、ベンチの背中には、ホーロー引きの青い駅名票。



ホームの端っこから見た景色がすっきりと見えるのは、ホームと駅舎を繋ぐ跨線橋がないから。
駅舎側のホームと反対側のホームとは、館山寄りにある踏み切りで結ばれている。



駅舎があるホームに停車中の安房鴨川行きのスカ色電車。
無骨だけれど柔和な丸顔が、古い木造駅舎のある風景に溶け込んでいる。

(2006年9月9日・内房線九重駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 10:53Comments(0)電車旅/JR内房線

2006年12月31日

房総半島の駅舎を訪ねる《その9》=保田(ほた)駅=



浜金谷駅のお隣、保田(ほた)駅。
千葉県安房郡鋸南町保田に位置する。
1917(大正6)年開業。
この駅舎もまた、開業以来の木造駅舎だ。

正面から見てみる。
日も傾きかけた午後4時。駅舎は西日を浴びて黄金色に光っている。
屋根の色、壁の色、手作り風の駅名板など、この前の浜金谷駅によく似ている。



ホームは島式1面2線。この感じも、浜金谷駅によく似ている。



跨線橋から見た駅舎の屋根は、水色がとてもきれいだ。
そして、ここも浜金谷駅とそっくりだ。



ホーム側から駅舎を見る。
水色の屋根と白い壁。きれいに改装したんだなと思う。
しかし、そんな白い壁に、ホーロー引きの青い駅名票を見たとき、「おっ」と思う。

おそらく、お隣の浜金谷駅と同時期に改装したのだろう。
でも、ホーロー引きの駅名票だけは残してくれたんだなと、その心意気を嬉しく思う。



ここでもスカ色・・・と思ったけれど、日も暮れかけてなんとなく撮影しはぐれてしまい・・・。
ひとつ前、浜金谷駅を保田駅方面に出発した、下り館山行きだ。

(2006年11月4日・内房線保田駅にて撮影)   

Posted by じゅの at 09:21Comments(2)電車旅/JR内房線

2006年12月29日

房総半島の駅舎を訪ねる《その8》=浜金谷(はまかなや)駅=



上総湊駅の次の次、浜金谷(はまかなや)駅。
千葉県富津市に位置する。
1916(大正5)年開業。
この駅舎もまた、開業以来の木造駅舎だ。

駅から約6分ほどのところにある金谷港は、東京湾フェリーで久里浜との間を35分で結んでいる。
近くには鋸山もあり、ロープウェーで登ることができる。

駅舎を正面から見てみる。
鮮やかな水色の瓦屋根と、手作り風の駅名板が印象的だ。



駅前から、千葉方面に少し歩くと、ここにもレンガ積みのトンネルがある。
何本もの線路が、くっついたり離れたりしながらトンネルの直前で一本になる姿が美しい。



あのトンネルから出てくるスカ色を捕らえよう、そう思ってしばらくその場に佇む。
やがて、トンネルから、下り館山行きの列車が顔を出した。



そうやって本当は乗るはずだった館山行きを見送り、駅に戻ってくる。
正面から右側、館山方面に何気に歩いてゆく。
そこには思いがけずの丸ポストがある。
きれいな水色の甍と、原色の赤。よく合っているような不釣合いのような。



次の館山行きに乗るためにホームに出る。
ホームは島式1面2線。待合室のあるホームと駅舎とを跨線橋が結ぶ、房総半島で見慣れたスタイルだ。

出かける前にネットで調べた浜金谷駅は、上総湊駅に似た黒い瓦屋根が乗っていたはず。
観光地を意識して、老朽化した屋根を葺き替えたのだろうか。
明るい水色、それはそれできれいだけれど、古ぼけた黒い瓦屋根なら、赤い丸ポストもぴったりと決まったのかな、そんなふうにも思う。

(2006年11月4日・内房線浜金谷駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 23:18Comments(0)電車旅/JR内房線

2006年12月24日

房総半島の駅舎を訪ねる《その7》=上総湊(かずさみなと)駅=



佐貫町駅のお隣、上総湊(かずさみなと)駅。
千葉県富津市に位置する。
1914(大正3)年開業。
この駅舎もまた、開業以来の木造駅舎だ。

駅舎を正面から見てみる。
近くには海水浴場があるからか、駅前は広く、バスの発着もある。



下り安房鴨川行きの先頭車両から降り立ち、まずはホームを眺めてみる。
ホームと駅舎の位置関係は、先ほどの佐貫町駅と同じであることをまず心に刻む。

待合室のあるホームと駅舎とを、うぐいす色の跨線橋が結んでいる。



ホームをゆっくり千葉方面に歩きながら、1番線の線路越しに駅舎を見る。
年季の入った黒い寄棟の瓦屋根に、比較的新しい赤い瓦屋根の付け庇が良いアクセントになっている。



ホーム側から駅舎の正面を見る。
黒い瓦屋根の下には、押し縁下見の壁があり、そこには青いホーロー引きの駅名票が据えられている。
若干の錆も出ている青い駅名票に、駅の歴史を見る。



ホーロー引きの駅名票を懐かしく見て、そのままゆっくりと千葉方面側に歩き、跨線橋を渡る。
跨線橋からホームを見下ろしてみる。
ホームは島式1面2線。
もう随分と見慣れた房総のホームの姿だ。



さてさて、ここでもスカ色を記録する。
青い方向幕にはっきりと「安房鴨川」と書かれた内房線下り列車だ。

(2006年11月4日・内房線上総湊駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 19:42Comments(0)電車旅/JR内房線

2006年12月23日

房総半島の駅舎を訪ねる《その6》=佐貫町(さぬきまち)駅=



大貫駅のお隣、佐貫町(さぬきまち)駅。
千葉県富津市に位置する。
1914(大正3)年開業。
駅舎も開業以来の木造駅舎だ。

マザー牧場の最寄り駅にもなっており、バスも出ている。

正面から駅舎を見てみる。
赤い瓦葺の切妻屋根。
駅舎左側、赤いポストのあたりには下見板張りの渋い壁が見える。



大貫駅から先頭車両に乗って、佐貫町駅で降りる。
降りたところ、館山方面寄りからホームを眺めてみる。
小豆色に縁取られた木造の待合室と、駅舎をつなぐ水色の跨線橋、そして赤い瓦屋根の駅舎が見える。



ホームを先頭館山方面側から千葉方面側にゆっくりと歩き、跨線橋を渡る。
島式1面2線。長いホームの向こう側、線路はひとつに合わさってゆく。



ゆっくりと歩いた千葉方面側のその先には、レンガが積まれたトンネルが見える。
ひとつに合わさった線路は、白いすすきに迎えられて、レンガのトンネルを抜けたあと、大きく左にカーブを切る。



ここでもスカ色・・・そう思ったけれど、ここで出会ったのはスカ色風のラインを持つ211系列車。
10月21日に房総地方での運用が開始されたそうだ。
みかん電車に続いて、スカ色もなくなるのか。

そろそろ次の下り列車が来る頃、とホームに出たとき、この列車がやってきた。
あれ、もう少し時間に余裕があったはず、と思いつつ、前面の写真だけ撮ってあわてて乗り込む。
しかし、列車がしばらく走った頃、なんかヘン・・・と思い始める。

青堀駅、大貫駅と二つの駅を見て、続いてこの佐貫町駅に降りた。
前の二つの駅と大きく違うところがあることに、そのとき気づいた。
ホーム、駅舎の配置が、青堀駅、大貫駅とは正反対なのだ。

1番線が千葉方面、2番線が館山方面だったのは青堀、大貫。しかしここはその反対。
館山方面寄りに駅舎があったのは青堀、大貫。しかしここはその反対。
更に、館山方面に向かって駅舎が右側にあったのは青堀、大貫。しかしここはその反対。

というわけで、青堀、大貫と同じように、駅舎から跨線橋を渡ってホームに降り、先頭車両が跨線橋の先に停車したこの列車に乗ってしまったというわけ。
おまけにほら、それまで見慣れた「安房鴨川」の青い方向幕には「内房線」としか書いてないし。

なんかヘン・・・な211系列車は、ついさっき見てきた大貫駅に逆戻り。
あそこで間違えなければ、レンガ積みのトンネルから出てきたスカ色を捉えることができたのに。

ま、こんなこともあります。
今はまだめずらしい211系列車にも乗れたし、ま、いっか・・・ということで。

(2006年11月4日・内房線佐貫町駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 11:50Comments(0)電車旅/JR内房線

2006年12月16日

房総半島の駅舎を訪ねる《その5》=大貫(おおぬき)駅=



青堀駅のお隣、大貫(おおぬき)駅。
千葉県富津市に位置する。
青堀駅同様に、1915(大正4)年開業。
駅舎も開業以来の木造駅舎だ。

正面から駅舎を見る。
屋根を覆うばかりのこんもりとした緑色の木が、とてもよい雰囲気だ。



正面からみた駅舎のちょうど反対側、ホーム側からの様子。
オレンジ色の寄棟の瓦屋根と、庇を支える白い木製の柱とのバランスが美しいと思う。



大貫駅は、この前の青堀駅と同じように島式1面2線のホームで、千葉方面行き側にある駅舎との間を跨線橋が結んでいる。
館山方面寄りの跨線橋から、駅舎とホームを見下ろしてみる。



ホームの千葉方面寄りには待合室があり、その手前にはこんなふうに水飲み場がある。
ここもまた、現在は使われていないのか、水道の蛇口はない。
青堀駅の水飲み場と違って、コンクリートむき出しのそっけなさがまたいい。



待合室はここもまた、青堀駅と同じように、黒い瓦屋根に水色に塗られた壁を持つ。
三角屋根の妻部分に掲げられた行き先表示は、昔ながらの青いホーロー引きだ。
かなり錆びてきてもいるけれど、それはそれで味がある。



さて、ここでもスカ色電車を心に刻む。
下り安房鴨川行きの電車は短く、長く立派なホームの半分にも満たない。

(2006年11月4日・内房線大貫駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 23:52Comments(0)電車旅/JR内房線

2006年12月02日

房総半島の駅舎を訪ねる《その4》=青堀(あおほり)駅=



巌根駅の次の次、木更津駅、君津駅のお隣、青堀(あおほり)駅。
千葉県富津市に位置し、富津市の中では一番乗降客が多い。
1915(大正4)年開業。
ここもまた、開業当時の古い木造駅舎が残る。

駅舎正面の様子。駅前は広く、ロータリーになっている。



駅舎正面、向かって左側には、水色のタイルでできた水呑場がある。
水道の蛇口はすでになく、もう何年も使われていない様子だが、昔はどこの駅にもあったこんな施設がまだ残っているのがなんだか嬉しい。

洗面台の前は、小さい子どもへの配慮なのか、コンクリートの踏み台があり、優しさを感じる。



駅前を探索したあと、また改札を入る。

ホームの千葉方面側から館山方面を見る。
島式1面2線のホームと、右側、青紫色の瓦屋根の駅舎とを、水色の跨線橋が結ぶ。
駅舎の前には職員だけが利用するのか、小さな踏切がある。



ホーム千葉寄りには、こぎれいな待合室がある。
水色に塗られた壁と、小さな鬼瓦が乗っかった黒い瓦屋根。
こじんまりとした感じだけれど、清潔感が漂っている。



ここでもスカ色を記録する。
(これはお隣君津から乗ってきた下り館山行きの後姿)

君津駅までは複線だが、ここからは単線になる。
列車はホームを出ると上下線の線路が合わさり、緑の中へ入ってゆく。

(2006年11月4日・内房線青堀駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 17:55Comments(2)電車旅/JR内房線

2006年11月26日

房総半島の駅舎を訪ねる《その3》=巖根(いわね)駅=



袖ヶ浦駅のお隣、巌根(いわね)駅。
千葉県木更津市に位置する。
1941(昭和16)年開業。
駅舎は開業当時の古い木造駅舎だ。

正面から見た駅舎の風景は、車寄せに大きくせり出した庇が印象的だ。



少し斜めから見てみる。
いくつにも重なった屋根がとても美しいと思う。



ホームは対向式の2面2線を持つ。
各駅停車しか停車しない小さな駅だが、複線で、そこそこ本数も多いため、上下線のすれ違いも見られる。

駅舎の古さも味わい深いが、国鉄時代から受け継ぐ自動放送が現存している数少ない駅でもあるとか。

お隣に木更津駅を控え、こじんまりと目立たない駅ではあるが、潮干狩りのできる海岸も近く、シーズンには無料送迎バスの発着などもあり、観光地としての準備もできている。

赤い屋根、白い木の柱、白い壁が、潮風の香りとよくマッチしている。

(2006年9月9日・内房線巖根駅にて撮影)  

Posted by じゅの at 17:10Comments(0)電車旅/JR内房線