2005年05月26日
高見運転手よ、安らかに
あまりにも惨い事故から一ヶ月が経った。犠牲者の方や遺族の方の心の傷は今尚癒えることはないだろう。
連日の事故関連の報道の中で、今でも忘れられない小さな記事がある。
犠牲者の方々のお名前と簡単なエピソードを載せた紙面の片隅に短く載った高見運転手の記事だ。
「誰にも見送られず、ひっそりと荼毘に付された」と書かれている。
まだ２０歳前半の若者にだって、彼の将来を楽しみにしている家族がいるはず。彼のお母さん（もちろんどんな人かはまったく知らない）は、彼の死を心の底から悲しむことができただろうかと考える。そして、犠牲者の遺族の方々が、ＪＲの職員に食って掛かって怒りを爆発させたように、彼のお母さんも、尊い我が子の命を奪ったＪＲに対して、怒りをぶつけることができただろうかと。
もちろん、結果的に一瞬にして100人以上の尊い命を奪ってしまった彼の責任は重いと考える。しかし彼だって、その双肩に、ずっしりと命の重みを感じていたはず。それと、会社からの無言の圧力と。
電車が大好きな私は、どこまでも平行な2本のレールの上をひた走る電車を飽きずに眺めながら思う。今日もまた、ぎっしりと乗客たちの人生を乗せているのだと。
連日の事故関連の報道の中で、今でも忘れられない小さな記事がある。
犠牲者の方々のお名前と簡単なエピソードを載せた紙面の片隅に短く載った高見運転手の記事だ。
「誰にも見送られず、ひっそりと荼毘に付された」と書かれている。
まだ２０歳前半の若者にだって、彼の将来を楽しみにしている家族がいるはず。彼のお母さん（もちろんどんな人かはまったく知らない）は、彼の死を心の底から悲しむことができただろうかと考える。そして、犠牲者の遺族の方々が、ＪＲの職員に食って掛かって怒りを爆発させたように、彼のお母さんも、尊い我が子の命を奪ったＪＲに対して、怒りをぶつけることができただろうかと。
もちろん、結果的に一瞬にして100人以上の尊い命を奪ってしまった彼の責任は重いと考える。しかし彼だって、その双肩に、ずっしりと命の重みを感じていたはず。それと、会社からの無言の圧力と。
電車が大好きな私は、どこまでも平行な2本のレールの上をひた走る電車を飽きずに眺めながら思う。今日もまた、ぎっしりと乗客たちの人生を乗せているのだと。
みかん電車ドットコム 完成
いやぁ、まいっちゃったなぁ
予期せぬできごと・・・そして復活
閑話休題＝移行作業は大変だよね＝
「すっぴん」の私 遅れてる ＝朝日新聞の連載記事から＝
素直な気持ちを文字にするということ
いやぁ、まいっちゃったなぁ
予期せぬできごと・・・そして復活
閑話休題＝移行作業は大変だよね＝
「すっぴん」の私 遅れてる ＝朝日新聞の連載記事から＝
素直な気持ちを文字にするということ
Posted by じゅの at 00:20│Comments(7)
│素直なきもち
この記事へのコメント
彼も被害者の一人では？
お母さん（家族）にしてみれば・・・
彼が生きててもつらいし
亡くなってもツライ
やり切れない事故でしたね。
お母さん（家族）にしてみれば・・・
彼が生きててもつらいし
亡くなってもツライ
やり切れない事故でしたね。
Posted by プチひまわり at 2005年05月26日 20:19
先日、法事で実家に帰る事があったのですが、「まだ一応籍をおいている」社員である父の前では事故の事は話題にできませんでしたねぇ…
もっとも、法事でバタバタしててそんな事を話す余裕もなかったと言うのが正確なところですが（苦笑）
もっとも、法事でバタバタしててそんな事を話す余裕もなかったと言うのが正確なところですが（苦笑）
Posted by かんな at 2005年05月28日 01:44
コメント、ありがとうございます。
>プチひまわりさん
犠牲者の遺族の方々とは違った苦しみが運転手の遺族にはあることと思います。
誰にも悲しみをぶつけることができないというのは、何よりも辛いことです。
本当に切ない事故でした。
>かんなさん
今、一番辛い思いをしているのは、ＪＲ西の社員かも知れませんね。
社員への嫌がらせなども増えているとのこと、これも集団心理なのでしょうが、一人一人の社員はそれぞれみんな一生懸命なのに、なんでそういうことがわからないんだ、と怒りに震えます。
このような悲惨な事故が二度とおきないように、がんばってもらいたいと思います。
>プチひまわりさん
犠牲者の遺族の方々とは違った苦しみが運転手の遺族にはあることと思います。
誰にも悲しみをぶつけることができないというのは、何よりも辛いことです。
本当に切ない事故でした。
>かんなさん
今、一番辛い思いをしているのは、ＪＲ西の社員かも知れませんね。
社員への嫌がらせなども増えているとのこと、これも集団心理なのでしょうが、一人一人の社員はそれぞれみんな一生懸命なのに、なんでそういうことがわからないんだ、と怒りに震えます。
このような悲惨な事故が二度とおきないように、がんばってもらいたいと思います。
Posted by じゅの at 2005年05月28日 12:18
彼の「責任」が、
同情で消されてしまうことがないように・・・と、私は思います。
彼が「乗客の命」を忘れたために起きた事故、
様々な問題が累積した結果とはいえ、
やはり、彼がスピードを出さなければ起きなかった事故。
それだけは、まぎれもない事実なのですから。
同情で消されてしまうことがないように・・・と、私は思います。
彼が「乗客の命」を忘れたために起きた事故、
様々な問題が累積した結果とはいえ、
やはり、彼がスピードを出さなければ起きなかった事故。
それだけは、まぎれもない事実なのですから。
Posted by z0ra at 2005年07月04日 17:07
私も彼の責任は重いと思います。
どんなことがあっても、まず乗客の命を考えることが彼の使命ですから。
鉄道システム自体に余裕を持たせて、異常（遅れ、ですね）が起きたときに容易に修復できる体制を確立して欲しいですね。
どんなことがあっても、まず乗客の命を考えることが彼の使命ですから。
鉄道システム自体に余裕を持たせて、異常（遅れ、ですね）が起きたときに容易に修復できる体制を確立して欲しいですね。
Posted by じゅの at 2005年07月06日 00:18
私も車を運転する身としては、
実は人ごとじゃないんですよ。
車は、簡単に棺桶になる(笑。
実は人ごとじゃないんですよ。
車は、簡単に棺桶になる(笑。
Posted by z0ra at 2005年07月06日 01:58
道具は正しく使えば便利なものだけれど、一歩謝ると凶器になりますね。
使う人の自覚、なのかな。
使う人の自覚、なのかな。
Posted by じゅの at 2005年07月09日 16:06
