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2006年07月02日

蔵の街・川越を訪ねて《その12》=武蔵高萩(むさしたかはぎ)駅=

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笠幡駅からまたひとつ列車に乗って、お隣の武蔵高萩(むさしたかはぎ)駅で降りる。

現在の立派な橋上駅舎は、2005年2月に改築されている。
開業当時からの旧駅舎は、都会から離れたローカル線にもかかわらず、貴賓室を持つ立派な駅舎だった。
なぜなら、かつて近くに日本陸軍の航空士官学校があり、その卒業式に臨席するために昭和天皇が利用したからだ。
旧駅舎には、一般の人々の入口の他に、皇室専用の車寄せと玄関があり、貴賓室や地下防空壕などが備わっていた。

建替えに当っては、保存運動なども起こったが、その望みはかなわず、あっさりと取り壊されてしまったそうだ。

しかし、近代的な建物に替わっても、その由緒ある駅舎の面影を、かろうじて緑色の屋根瓦に残したという。
また、駅前広場も、そんな時代を懐かしむかのように、深い緑に包まれている。

こちらは、旧駅舎があった、「さくら口(南口)」だ。

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橋上駅舎からトントンと階段を下りた先には、昔の名駅舎を模したトイレがある。

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反対側、「あさひ口(北口)」も、表側とよく似ている。

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あさひ口からしばらく高麗川方面に線路沿いを歩くと、朽ちかけた行き止まりの線路が見える。
かつてそこに降り立った昭和天皇のためのお召し列車が、天皇が戻るまでそこで待つための待避線の名残だ。

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また階段をトントンと上り、ホームへ出る。
ホームの高麗川寄りから、駅舎を眺めてみる。
対向式のホームに架かる橋上駅は立派で緑色が美しい。

人影の少ない静かなローカル駅に、立派な駅舎が建つにはそれなりの理由があった。

(2006年6月10日・撮影)

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この記事へのコメント
武蔵高萩の駅、こんなに変わったんですね!びっくりしました。
名駅舎がなくなってしまったのは本当に残念ですが、屋根はそっくりなのですね。
Posted by ゲスト at 2006年07月03日 20:54
http://nekosuki.org/landscape/pieces/02009a23.htm

 便所は、昔の駅舎を模したのではなく、昔のものをそのまま使っているのではないかなあ。逆サイドの写真しかないのだけど、屋根や窓、妻の換気口(?)なんかがそっくりなので。
Posted by ゲスト at 2006年07月07日 02:15
コメント、ありがとうございます。
お返事、遅くなってしまって申し訳ありません。

>ていしゃばさん
ネットで調べて旧駅舎のことは知っていたので、私もがっかりでした。
でも、きれいさっぱり建替えてしまうのではなく、なんとか面影を残そうと努力している姿が垣間見られて、嬉しくもなりました。

>猫が好き♪さん
始めまして、ようこそおいでくださいました。
(といいつつ、猫が好き♪さんの「鉄道のある風景」、記事作成の折に参考にさせてもらっています)
早速お知らせいただいたサイトを拝見させていただきました。
ホントですね。そのまんまな感じがします。
屋根の形や隣の塀など、そのものでした。
瓦を葺き替え、壁をきれいに塗りなおした感じでしょうか。
経費の削減なのか、古い物に対するちょっとした心遣いなのかは不明ですが、少しでも昔の姿を残してくれるのは嬉しいですね。

武蔵高萩駅は、ひっそりとした小さな町なのに、なぜあんなに立派な駅舎にしたのだろう、と疑問が湧くような駅舎です。
古い駅舎のままでも十分だったのではないか、と。
でも、深い緑とそこかしこに残る昔の面影に、住民にたいする優しさをみた感じがしました。
Posted by じゅの at 2006年07月08日 09:36
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蔵の街・川越を訪ねて《その12》=武蔵高萩(むさしたかはぎ)駅=
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