2006年10月21日
青春18きっぷの旅《津山線編・その5》=建部駅=
福渡駅からまた列車に乗って、お隣の建部(たけべ)駅で降りる。
列車からホームに降り立って、何気に駅舎を見る。
年季の入った駅舎の白い土壁は剥がれ落ち、竹を組んだ基礎が見えている。
改札を出て、駅舎正面に回ってみる。
建部駅に着いたのが午後5時32分。夏とは言っても日は傾き、あたりは薄暗くなってきた。
黒い瓦屋根と板張りの壁にハーフティンバーの白い壁、そして木の柱。更に石を積み上げた土台。
それらが西に傾きかけた日の光の中でいぶし銀のように輝いている。
建部駅は、1900(明治33)年開業以来の古い木造駅舎だ。
入口の壁にかかった駅名板は、初代の駅長さんの揮毫によるものだそうだ。
機械的に作られた看板とは違って、実に温かみのある「建部駅」だ。
私はこの建部駅を、真島秀満氏の「驛の記憶」という本で知った。
そしてそこは、今回の津山線訪問で絶対にはずせない駅になった。
建部駅ではどうやら委託の職員の方がそこで生活をされているようだ。
映画「鉄道員」で見たような風景が、そこにあった。
そして古い木造駅舎は、そんな方々の愛情によって、支えられているのだろう。
(2006年8月22日・津山線建部駅にて撮影)
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Posted by じゅの at 11:36│Comments(0)
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