おめでとう、背番号9番 =高校野球に思うこと=

じゅの

2004年07月09日 12:00



明日から、夏の高校野球に向けての県大会が開催される。

実は私の高校2年生の息子、高校球児だったりする。

昨日、「これ、つけといて」と、1枚のゼッケンを持ってきた。
その番号は「9」。
おぉ・・・いちおうはレギュラー番号ではないか・・・

小学校の少年野球から、中学、高校と続けてきた野球。彼の実力?はっきり言って、「へた」だと思う。
それでも部活が好きで、野球が好きで、ただひたすら夢中でやってきた。

息子が高校野球に関わるようになって、感じていることがある。
それは、なぜ、野球ばかりがこんなに脚光を浴びているか、ということ。

普通、どんなスポーツも、地区大会があって、それに勝ち抜くことで県大会への出場権を獲得し・・・という熾烈な戦いを展開する。
しかし、こと、夏の甲子園に関しては、そうではないのだ。
どんなに弱小チームも、高野連に登録さえされていればいきなり県大会で、どの高校も間違いなく開会式に出場できる。
県内でももっとも立派な球場で、たくさんのスタッフの力によって、テレビ放送もされ、新聞報道もされる。
私の息子の高校も、廃部寸前の弱小チームだが、それでも新聞の別刷りで紹介され、メンバー表に名前が載っている。

私は中学、高校と、バスケットボールをやってきた。じみちに地区大会を勝ち上がって、やっと手に入れる県大会、それが普通だと思っていたから、いきなり晴れ舞台に登場する息子達を、「ずるい」と思ってしまう。

去年、真夏の太陽の下で、汗だくになって戦う息子達を応援した。息子は補欠だったし、試合には出場しなかった。けれども、グランドできびきびと動き回る彼の姿に、感動した。

しかし、これって、高校球児だけではないよな、と思う。どんな競技だって、みな選手は一生懸命だ。そして、みな輝いている。
もっとマイナーな、日のあたらない競技の選手達にも、平等にスポットを当ててあげるべきではないかな、そんなふうに思うのだ

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