みかん電車を追いかけろ《その10》 =念願のグリーン車・サロ110=
みかん電車引退まで、秒読みに入った。
どうしても、みかん色のグリーン車に乗りたかった。
幸い今日は天気がよさそうなので、思い切って「東京→熱海」のグリーン券を買った。
とりあえず東京駅に出て、みかん電車を待った。
何本か見送って、やってきた快速アクティー熱海行きに乗る。
車両の整備担当の方だろうか、出発前のみかん電車を見守る後姿が暖かい。
乗るのはもちろん、みかん色のサロ110。
グリーン車のマークのついたドアから乗り込んだ。
車内を見渡してみるとこんな感じ。
赤いモケットシートは「バッタンシート」と呼ばれる簡易リクライニングで悪評高いが、二等車としての風格は備えている。
ひとつのシートにひとつの窓。
窓際には小さなテーブルがついている。
前のシートのポケットには、「モバイルSuica」のパンフレットが入っている。
Suicaのペンギンさんにとっても、みかん色のグリーン車はお荷物だ。
東京から約1時間40分。
本を読んだり車窓から景色を眺めたりしているうちに、あっという間にみかん電車は終点の熱海駅に着いてしまった。
列車は次の発車に備えて、一旦回送されてゆく。
(2006年2月25日・撮影)
切符としてのグリーン券も、いずれ姿を消す運命かも。
記念にここに載せておこう。
(2006年3月4日・追記)
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