春爛漫・めん街道・両毛線を行く《その5》=岩舟駅=

じゅの

2006年04月22日 21:22



次は佐野か足利か、そんなことを考えながら、大平下から列車に乗った。
でも、車窓から景色を眺めているうちに気が変わった。

大平下の次、岩舟駅で降りようと思う。

大平下から約5分、列車は岩舟駅に滑り込んだ。
ホームは2面、線路は3線もあって、小さな無人駅のわりには立派な設備だ。

駅舎は比較的新しく、シンプルな黒い瓦の切妻屋根。こげ茶色の柱が丁寧に磨きこまれている。



駅舎を出て、駅前を眺めてみる。
駅舎を背にして、駅前の広場を見ると、あちこちに「自転車預り所」の看板が見える。
中を覗いてみると、がらんとした広い土間があって、自転車やバイクを停めるようになっている。

駅前の路上に溢れかえる自転車の列に慣れている私には、とても新鮮で、美しい光景だった。



次の上り列車に乗ろうと、改札を入る。
跨線橋を渡って隣の上りホームへ行く前に、上りホームを眺めてみる。

名所案内の横にさりげなく植えられたエニシダと、ホーム越しに広がる広いたんぼ。
このたんぼこそが、岩舟で降りようかなと思ったわけだ。

田植え前のたんぼはどこか荒涼としているけれど、少しずつ目覚め始めた感じも伝わってくる。

(2006年4月9日・撮影)

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