豊の国の駅舎を訪ねる =駅舎本屋《筑豊本線》=

じゅの

2008年09月28日 22:50

 
駅名板に続いては、駅舎本屋。
基本的に正面からの全景を、と思ったけれど、そうはいかない駅舎もいくつかある。
駅前が狭すぎて、うまく全体が入らない、とか。

駅名板から想像した駅舎全景と合っているだろうか。


《折尾(おりお)駅・福岡県北九州市》


《筑前垣生(ちくぜんはぶ)駅・福岡県中間市》


《筑前植木(ちくぜんうえき)駅・福岡県直方市》


《直方(のおがた)駅・福岡県直方市》


■折尾駅
1891年(明治24年)2月28日開業。開業当時の洋風建築の駅舎が残る。
門司港駅と並ぶルネッサンス建築の名駅舎も、近い将来改築のため姿を消すとか。
鹿児島本線と筑豊本線が交わる、日本初の立体交差の駅は、確かに複雑に入り組んでいて使い勝手が悪い。
レンガ造りの通路など、壊しちゃうのはもったいなぁと思う反面、仕方ないのかもなぁとも思う。

■筑前垣生駅
1935年(昭和10年)4月26日開業。駅舎は比較的新しく、1987年4月に改築されたもの。
駅前ロータリーは植え込みになっていて、きれいに手入れされている。
入口には丸ポストもあり、古きよき駅舎を再現してくれている。

■筑前植木駅
1893年(明治26年)12月20日、植木駅として開業。1897年(明治30年)10月1日に筑前植木駅と改称。
駅舎はリニューアルされているが、押縁下見板張りの腰壁やハーフティンバーの壁、待合室の木のベンチなど、ぬくもりのある木造駅舎になっている。
気さくな駅長さんがおられ、あちこち写真を撮る私に、「どちらから?」と声をかけてくださった。

■直方駅
1891年(明治24年)8月30日開業。明治時代に建築された木造駅舎は、初代博多駅の駅舎を移築したものと伝えられている。昭和63年にリニューアルされているが、明治の香りをよく残している。
折尾駅と同様に、改築の話も浮上しており、その去就が案じられている。
石炭産業の栄枯盛衰をずっと見つめてきた美しい駅舎、ここもやはり壊しちゃうのはもったいないなぁと思う。

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