冬の北国仙台へ《東北本線編・その3》=美しきかな・白河駅=

じゅの

2007年02月10日 23:29



黒磯駅から455系列車に乗って、東北本線を北上する。
黒磯 - 高久 - 黒田原 - 豊原 - 白坂 - 新白河 と乗って、次の白河(しらかわ)駅で降りる。

福島県白河市に位置するこの駅は、1887(明治20)年に開業している。

駅舎を正面から見てみる。
背の高い寄棟の屋根と、三角屋根のファサードは、均整が取れていて美しい。



少し右斜めから見る。
赤い瓦屋根がかわいく、それでいてどっしりとしている。



右側正面から見てみる。
ルーバーになった四角い通気孔、下見板張りの白い壁、途中で微妙に角度を変える屋根。



駅舎の前を通って、反対側に行ってみる。
背の高い窓が印象的だ。



三角屋根のファサードを見る。
時計の周りの飾り、ステンドグラスとその周りの飾り、赤い付け庇とその上に掲げられた駅名票。
どれをとってもすばらしいバランスだ。



ファサードを下から見てみる。
付け庇を支える梁もまた、美しいラインを描く。

かつてはみちのくの玄関口として、また、小峰城(白河城)の城下町として栄えた町だ。
しかし、1982(昭和57)年に東北新幹線が開通し、ひとつ手前の新白河駅(旧磐城西郷駅)が新幹線との接続駅となってから、商業の中心は新白河駅に移り、市街地は空洞化が進んでいった。
立派な駅舎と広々とした駅前の広場は、かつての繁栄の証なのだろうか。

しかし、「ステンドグラスのある赤瓦の屋根の大正ロマン漂う駅舎」は、開発の波から取り残されたがゆえに、そこに美しい姿をとどめていると言えるのかも知れない。

(2007年1月5日・白河駅にて撮影)

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