房総半島の駅舎を訪ねる《その7》=上総湊(かずさみなと)駅=

じゅの

2006年12月24日 19:42



佐貫町駅のお隣、上総湊(かずさみなと)駅。
千葉県富津市に位置する。
1914(大正3)年開業。
この駅舎もまた、開業以来の木造駅舎だ。

駅舎を正面から見てみる。
近くには海水浴場があるからか、駅前は広く、バスの発着もある。



下り安房鴨川行きの先頭車両から降り立ち、まずはホームを眺めてみる。
ホームと駅舎の位置関係は、先ほどの佐貫町駅と同じであることをまず心に刻む。

待合室のあるホームと駅舎とを、うぐいす色の跨線橋が結んでいる。



ホームをゆっくり千葉方面に歩きながら、1番線の線路越しに駅舎を見る。
年季の入った黒い寄棟の瓦屋根に、比較的新しい赤い瓦屋根の付け庇が良いアクセントになっている。



ホーム側から駅舎の正面を見る。
黒い瓦屋根の下には、押し縁下見の壁があり、そこには青いホーロー引きの駅名票が据えられている。
若干の錆も出ている青い駅名票に、駅の歴史を見る。



ホーロー引きの駅名票を懐かしく見て、そのままゆっくりと千葉方面側に歩き、跨線橋を渡る。
跨線橋からホームを見下ろしてみる。
ホームは島式1面2線。
もう随分と見慣れた房総のホームの姿だ。



さてさて、ここでもスカ色を記録する。
青い方向幕にはっきりと「安房鴨川」と書かれた内房線下り列車だ。

(2006年11月4日・内房線上総湊駅にて撮影)

関連記事