2005年10月16日
古きよき温泉街、伊東線を行く《その3》=伊東駅=
2005年10月16日
古きよき温泉街、伊東線を行く《その2》=伊東線(熱海駅にて)=
駅舎の廻りをうろうろした後、もう一回改札をくぐり、伊東線に乗る。
「伊東線」と案内のあるホームへの階段を上ると、ホームにこんな列車が停まっていた。
車体には「Izukyu」とロゴが入っているので、「おや?」と思い、駅員さんに確認する。
「これは伊東線ですか?」と尋ねると、「そうです」と笑顔で答えてくれた。
本来なら伊東までの伊豆急行が、熱海まで乗り入れているのだな、と解釈した。
そうはいいつつこの車輌、伊豆急行200系というそうだが、もともとは国鉄時代の113系列車だ。
湘南電車として走った113系を、伊豆急行用に色を塗り替えて転用しているそうだ。
車内の様子も、みかん電車と同じ、セミクロスシート(ボックスシート)だ。
2005年10月16日
古きよき温泉街、伊東線を行く《その1》=熱海駅=
10月2日の早朝、最寄り駅で念願の鉄道の日記念切符を買った。
時刻表を買って路線図を広げ、どこへ行こうかと考える。
少し前に北関東へ行った。それじゃぁ今度は南へ行こうと考える。
日帰りで行って帰ってこられるところ、そう思って伊豆半島にターゲットを絞る。
伊豆半島は房総半島を一回り小さくした感じだが、驚いたことに鉄道がほとんどない。
あるのは熱海から出る伊東線とその先の伊豆急行。そして三島から出る伊豆箱根鉄道駿豆線。
なぁんだ、JR全線乗り降り自由のこの切符で、行かれるところは伊東線しかないのか、そんな気持ちで出かけてみた。
JR東日本の東海道線の終着駅、熱海駅までひと乗りする。
故郷、小田原までは見慣れた風景。しかし、小田原を出て、早川 → 根府川 → 真鶴 → 湯河原 → 熱海と進む風景は懐かしい風景だ。
列車は海岸線というよりは、少し高いところを走るので、海を眼下に見下ろすことになる。
低い目線の先の海は迫力はあるけれど、凪いだ太平洋の海はとても穏やかだ。
小田原を出て約20分、列車は関東の奥座敷、熱海駅に到着した。
日本を代表する観光地で、新幹線も停まる駅の割には、駅舎はこぢんまりとした木造の建物で、古きよき時代の面影を残す。
しかし、さすがに観光地、駅前は黒塗りの立派なタクシーがびっしり並んでいる。